12月に入った。それも、今日はもう8日だよ。この間、年賀状を書いた気がホントにする。光陰矢の如し、とか言うまでもないことで、矢どころか鉄砲だな、この速さは。なんだかこんなんで生きる日々が過ぎていくのかと思うと、いわゆるヤルセナサがぐっと迫りますね。
と、言いながらもいろいろ気が多いことには変わりなく、過ぎ行く年月に負けないぐらいに全く落ち着きなく動いていますね。ホントに落ち着きがないね、僕という人間は。落ち着きというものを生まれた時に産室に置き忘れたんだ、きっと。
来年の抱負は「時間を上手に使うこと」。これに尽きるです。もう、忙しいのは解消しない。あきらめた。母親がいつか言ったもんです。「アンタは一生忙しい。」ならばそのバタバタの時間の中で、静謐を得てやろうじゃないの。「忙しい者が最も多くの時間を持つ。」んだそうです。結論ばかり求める風潮に棹さして、ほとんど結論が出ない世界に身体のどこかを浸していたいね。で、最近「ディビザデロ通り」を読んでます。「イギリス人の患者」のマイケル・オンダーチェが書いた、これまた詩のような、話のような、記録のような、現実とそうではない世界とがふれあう隙間のようなところで、誰かが静かに歌っているような小説です。「イギリス人の患者」は映画化されて、その年のアカデミー賞をいくつか穫ったが、忘れがたい映像でしたね。僕はこの映画と「存在の耐えられない軽さ」でジュリエット・ビノシュを知って、以来追っかけです。そう!彼女の出演作でまだ観ていないのがあるんだ!ヤルセナイなど言ってる暇はない!・・・フランス映画の結論のなさも、うんざりだけどね。
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