書の仲間と一緒に佐賀市、小城市に中林梧竹の書展を観に行ってきました。圧倒された。作品の撮影はできないので、お見せできないけれど、こういう作品群を観ると、昨今の日展をはじめとする書展の痩せぎすさに気づかされますね。そりゃ、オマエ書いてみろ、と言われたら書けはしないわけだが・・・。
音楽でたとえるなら、フルトヴェングラーとかケンペンあたりの録音をバーンと聴かされた感じですかね。へへーっと参っちゃった感がある。すごい人がいたもんです。梧竹といい、副島蒼海といい、佐賀という土地はすごい書人を輩出したところですね。いつか武雄の旅館に泊まったときに、ロビーに普通に置いてある屏風が素晴らしい書でへーっと思ったことがあります。やはり伝統があるのかなあ。
で、梧竹を疲れるほど観て、その後、千美展という姉妹二人による書展を観に行きました。これがまた良かった。お姉さんの方とは僕の出身高校の書道教師を勤められたご縁があるのです。真摯に楽しんで挑戦している作品群で、古い倉庫だったというレンガ造りの会場もまた作品を引き立てて、いい感じの書展でした。オレモカカナキャ、とツヨクツヨク思わされました。ハイ。
写真は作者の中島千香子先生の許可をいただいています。
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