街の書ではないけれど、映画の題字や配役の紹介の字なんかに思わず見とれることがあります。昨年亡くなられた書家の今井凌雪先生が黒澤明監督の映画「乱」の題字を書かれましたが、あんな大家の書が立派なのは当たり前と言えば当たり前で、そんなんじゃなくて、誰が書いたのとも知れない字でいい字のことがあって,目が離せません。これは映画「浪人街」の字です。主役の浪人を原田芳郎が汗臭く演じていました。相手役は樋口可南子で色っぽい夜鷹が良かった。七人の侍系の骨太の時代劇です。それにしても、この字、いいなあ。レンタルDVDを巻き戻して?何回も見ました。腕に覚えの人が書いたに違いない。こういう強い線質の字は最近あまりないね。一画一画グイグイと、力が入る字です。映画も力が入るいい映画でした。
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瑠璃 (木曜日, 28 2月 2013 15:46)
樋口可南子さんでは…。校正の仕事してたので気になって…。スイマセン。
力強い字、いいですよね。
ヒラタミチヒコ (金曜日, 15 3月 2013 00:49)
そうです。すいません。今から直します。こういうミスに気づくヒト、好き!