B級。
大江健三郎の小説に「治療塔」というのがあって、異文明の星にそこに入ればいかなる病気も完治するという装置があるという設定。そこに死んだ子供を入れると生き返ってしまうと言うので、あーたらこーたら話が難しくなる筋立て。エリジオンの「医療ポッド」も同じような設定で、結局その存在が「上」と「下」との決定的な差異。
超富裕層だけが享受できる医療環境を一般に公開してACCESS可能にする一見ハッピーなエンディング。
まあ、縦糸は美しき無差別、無等級の社会へのあこがれということですが、横糸がはっきり言ってゲサク極まりない。横に座っていた妙齢の女性は悪漢の顔が吹っ飛ぶところなんかで、顔を背けてましたもんね。(アタシの連れじゃないよ。)この監督はあのどうしようもないエスエフなのかなんなのか分からない「なんとか地区」とかいうエイリアンものを撮った人ですが、ウーム。
ジョディ・フォスター必要なし。「V」の爬虫類侵略者の女親分の方がはるかにましだった。マット・ディモンもご苦労さん、という感じ。
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オタッキー (水曜日, 25 9月 2013 18:21)
おっしゃるとおり。 Bマイナス級でした。
「第一週」 全米興収一位とは、期待感を持って最初に見た人が率直な感想を述べた結果、第二週は興収が振るわなかった、という意味だとわかりました。
監督の力量、センスが、いかに重要か痛感。