「風立ちぬ」を観ました。

 宮崎駿の監督最終作という触れ込みと、畏友の推薦「泣くぜ。」と言うのが重なって、観てきました。まあ、やるせない映画でしたね。不治の病だった肺結核、今からは想像も付かない精神状態が支配した戦争、その中で生きた方々の真摯な心情。「一機も戻ってきませんでした。」という現実。「私たちに残された時間は少ないのです。」という確信。氷のように冷たく鋭利な時間の経過故に際立つ、生きていることの何か。なにもかにもがぼーーーーっとしている今日この頃には、まず浮かび上がらぬ色彩。

 「風立ちぬ、いざ・・・」

 泣きました。畏友の言ったとおり。泣いた泣いた。

 今日、風が吹いていないのか、あるいは、吹いている風に気づかないのか。

 ・・・しかし、あのエンディングは何?