ニコール・キッドマン主演のこの映画は良くできた映画ですね。子供を不慮の事故で失った夫婦の苦しみがまったく脚色されずに、そのまま表現されて、最後まで安易な妥協が一歩もない映画でした。
アメリカには良くあるのかもしれませんが、ブリーフィングを目的とした集まりがあって、そこに主人公夫婦も参加するんだが、そこで娘さんを亡くしたひと組の夫婦が「きっと娘は神様が天使として必要としたんだ。」と言って自分たちを慰めようとする。そしたら、ニコール・キッドマンは「だったら、天使を作ればいいじゃない。神様なんだから、簡単でしょうに。」と言った発言をする。もちろん場違いな発言で、会はしらっと凍り付いたようになるんだが、実はこの発言が一番ボクの心に残った。その通りだと思いますね。
つらいことがあると、「神様は耐えられない試練はお与えにならない。」と言う発言がある。「きっと、これには深い神様の御心がある。」と言う。
そう思いたいなら、それはそれで結構だけれども、ボクは違うと思いますね。ボクは一応小児洗礼を受けさせられて、信仰告白を20の歳にしたクリスチャンですが、そういった「神様は・・・」発言には嫌悪感すら感じるね。
福音書にはそんなこと言う人たちは一人も出てこない気がしますがね。牧師でさえそんなことを言ったりしますが、すこし違うんじゃないの。
しかし、この台詞、この場面故に、この映画はアンチ・キリスト教の路線かというと、実はその真逆だと思いました。ハイ。
どうでもいいけど・・・ニコール・キッドマン、いいねえ。
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