早いもんです。と、去年も同じことをつぶやいてまわっていたな、今頃。もう2月なんで、今日は節分なんだそうで、歳の数+1個の豆を食べなきゃならんのだそうで、そんなこと真面目にしてたらおなかを壊しそうだ。
ナンてったって時間てのは止まることなくずんずん進んでいくんだから、「ちょっと待て、コラ。」なんてわけにはいかないんだ。今更嘆いても仕方がない。
時間がいつ始まったかって?そう、そんなことはどうでもいいことなんだが、昔、「地下鉄の車両はどうやって入れたんでしょうねえ?」なんて漫才が流行ってましたが、ほんとに『時間てのはいつチクタク始まったんでしょう?』
それと、この宇宙というやつはビッグバンとか言うでっかい爆発から始まったと言うけれど、その爆発の前は何があったんだろう?
このあたりがよく分からないから、ビッグバンの話はボクにはしっくりこないんです。
で、そのことをちゃんと教えてくれている本に出会いました。
『宇宙が始まる前には何があったのか?』ローレンス・クラウス著/青木薫訳 文藝春秋
これですよ、これ。一所懸命読みました。で、よく分からないんだ。「何もない『無』の空間から突如として宇宙が始まって、それは極めて必然なことなんだと。フーン、てなもんです。
でも宇宙の始まりが今から約130億4000万年前だと言うことがほぼ確実だとか、その計算が福岡の天神から糸島までの距離を測るのに1cmぐらいの誤差で測るほどなんだとか、いうことを聞かされると、なんだか、その方面で頭を絞っている方々はおんなじ人間なんだろうか、とさえ思いますね。
さらに、この宇宙はあと2兆年くらいすると(2チョウネンデッセ、2チョウネン)もう銀河系から他の銀河が遠ざかるスピードがあまりにも速くなってしまって、何にも見えなくなり、宇宙が広大だと言うことも、ビッグバンがあったらしいとか言うことさえも、分からなくなるんだそうな。
フーン、てなもんです。
宇宙は『無』から始まった。宇宙のあらゆる物質はその大昔の『無』の空間が突如として膨張しはじめたことで生まれたものだ。
昼に食った魚フライ定食も、喫茶店で飲んだシナモンコーヒーなる毛色の変わったコーヒーも、それを持ってきたウェイトレスのお姉さんも、みんな130億4000万年前の『無』から始まり、そして『無』に帰って行くんだ。
そのような物理量の物理的な連続の中にボクたちがいると言うこと。物が落ちるように、ボクたちがあるということ。このことは、なんだかしみじみと半ば冷たく半ば爽やかにというか、さっぱりというか、事実だけが持つ非人情の美というか、よくわからんけれども、読み終わってくっきりと残りましたね。
ナニが、あっという間の2月だ。こちとら2兆年の途中だぞ、オイ。
コメントをお書きください
トール (月曜日, 03 2月 2014 23:59)
130億4千万光年だとワープ6でどのくらいかかるんだろうなぁ・・・。
な~んて私もビッグバン理論の読み物はたいそう興味を持って読んでおりますが・・・正直わからん!
素粒子理論つまり量子力学の読み物もかなり奇妙奇天烈で面白いですよ。
全然話変るけど「永遠の0」ご覧になりましたか?映画も小説もお薦めです。
ヒラタミチヒコ (火曜日, 04 2月 2014 13:45)
小説は感銘しました。
去年読んだ中ではベスト3に入ります。
ベスト1,2がなんだったかは忘れましたが。
映画は小説の感動がもったいなくて観ておりません。
相馬 公子 (月曜日, 24 2月 2014 11:11)
「永遠の0」観ました。去年観た映画の中で、一番良かった。感動した。じっくり小説読む時間と、心の余裕のある人、羨ましいぞ。私は、老人ホームに入ったら、読書三昧するぞ。健康で入るぞ。
ヒラタミチヒコ (月曜日, 24 2月 2014 23:03)
百田さんはストーリーテラーとして当代一流ですね。
『幸福な生活』なんて、曲芸。
探偵ナイトスクープで、鍛えられたのかいな。上手い。
観てないけど「0」の岡田君がまた上手いんでしょうな。
そうまきみこ (火曜日, 25 2月 2014 19:35)
岡田くんは、とても上手ですね。引き込まれますね。瞳がきらきらしてよく語ってます。