詩人の吉野弘さんが亡くなられていた。吉野弘さん、とか言ったって、直接存じ上げているわけではないから、さん付けで呼ぶのは面はゆいというか、どこか妙なんですがね。
けれど、若い頃、そう、20か21の頃、彼が編んだ『祝婚歌』という詩のアンソロジーに触れて以来、ずっと心の中に忘れなかった詩人です。昔、何かのテレビドラマで森繁久弥が「ふたりがむつまじくいるためには・・・」という一節がある、今ではすっかり有名になった彼の詩を実にうまく朗読したのを聞いて、「今の詩はいったい誰の何という詩なんだろう。」と思っていて、そのアンソロジーの中で再びその詩に出会ったときは、嬉しかったね。
「正しいことを言うときには、控えめに言う方がいい。」というフレーズなんかは、半ばボクのモットーだね。(実際はなかなかそうはいってないんだけど)
合掌
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相馬 公子 (月曜日, 24 2月 2014 10:57)
「正しいことを言うときには、控えめに言う方がいい。」・・・そうですよね。声高にものを言う方々が、苦手です。ホントにそう?ずっとそう思う?ってつぶやいています。ぶつぶつつぶやきつつひそやかに生きてます。
ヒラタミチヒコ (月曜日, 24 2月 2014 16:46)
相馬さん。コメント、ありがとうございます。
イエスが何を訊かれても、黙って地面に落書きをしていた話がありますが、『正しさとは何か」があの時空気中で厳しく振動していたんでしょう。
そうまきみこ (日曜日, 02 3月 2014 23:08)
そうですよね。私は、あの場面が、新約の要(かなめ
)だと思ってます。好きな場面です。