「蜩ノ記」を読んだ。

 羽田空港で時間ができたので、『本』という看板のところに行ったら、文庫本ばかりで、葉室麟さんの「蜩ノ記」があったんで買って読んだ。羽田の喧騒を逃れて、フォートナムメイソンの店に行って読んだ。次の日の夕方、涙をこらえながら読み終えた。

 読書ってのはいいもんだな、と読み終えた後、少し肌寒い街を散歩しながら思った。とても身体に良い物を美味しく食べたような感じだ。忘れていて、思い出すことがとても難しかったことを、しみじみと思い出した感じだ。昔は信じていた美しい話を、もう一度美しい声で聴かされた感じだ。

 少年が投げる礫でしぶきを上げる清流、水面のきらめき、日焼けした少年のまっすぐな眼差し、最終章で主人公達が見上げる夏の空、それらが見てきたかのように、今もボクの眼の裏にある。

 今年はたくさん本を読むぞと、密かに決めているけれど、本も選ばないとねえ。読んでみないと分からないってのは、それはそうなんだが、、、。

 いやあ、いい読書でした。

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コメント: 6
  • #1

    瑠璃 (月曜日, 24 2月 2014 17:34)

    読書はいいですねえ。

    高田郁さんのみをつくし料理帖シリーズ第9弾「美雪晴れ」面白かったです。食養生の話も身につまされます。

  • #2

    ヒラタミチヒコ (月曜日, 24 2月 2014 22:58)

    高田郁さん、未読です。読んでみます。
    蜩、映画だそうですね。
    またまた岡田君。ゼロ戦、官兵衛、と、すごい。

  • #3

    トール (水曜日, 26 2月 2014 23:12)

    虫ヘンに周の字が読めんかった! (T_T)
    「ひぐらし」で合ってるかなぁ?
    いつ頃からかあまり本は読まなくなってしまいました。
    理由は「つまらない本が多い!」事。
    難しいけど過去の偉大な書や人物の探求本や科学解説本
    の方が読み応えがある気がしてます。
    そういう意味で良い本を紹介してもらいました!!

  • #4

    瑠璃 (木曜日, 27 2月 2014 22:20)

    今日は白石一文さんの「彼が通る不思議なコースを私も」読みました。

    面白かったです!

  • #5

    ヒラタミチヒコ (木曜日, 27 2月 2014 23:40)

    白石一文さん、たしか在博の作家ですよね。今度読むファイルに入れときます。

  • #6

    ひろ (月曜日, 12 5月 2014 18:09)

    映画「蜩ノ記」のチラシを入手しました。
    10月公開なのに東宝も力をいれているようで映画館に、もう置いてありました。
    日本の美しい四季を背景に物語が展開されようで期待が持てそうです。