膝の痛み
膝の痛みはとてもつらいものです。歩くたびに痛いから、だんだん歩かなくなり、運動不足から身体が不調となり、それがまた膝にとってよくない状態を招きます。
最終的には整形外科で膝の手術(関節鏡や人工膝関節置換術)ということになります。それまで、普通どうするかというと、痛み止めを飲みながら、そうすると胃が荒れるから、胃の薬もいっしょに飲んで過ごすわけです。それで痛みが楽になる方はそれでいいでしょう。しかし、全員がそうではありません。なかにはまったくといっていいほど薬が効かず、「痛い、痛い。」のつらい生活が続く方もいらっしゃいます。
膝の痛みには漢方薬が良く効きます。あまり知られていませんが、ある漢方薬を使うと、膝が痛い人の半分は楽になってしまいます。もちろん、他の漢方薬もそうですが、その方に合った漢方薬を見つけるために何回か薬を変えていく必要がありますが、それでも長い方でも半年でだいたい痛みが取れます。
使う漢方薬は防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)という漢方薬を中心にして、様々な漢方薬をミックスして使っていきます。中には煎じ薬を飲んでいただく方もおられます。私は整形外科の専門ではありませんが、前任の病院で膝の痛みで来られる患者さんはとても多く、だいたい6-7割の方は痛みが取れて喜んでいただきました。
なかなか治らない膝の痛みを抱えておられる方は、ぜひ漢方による膝の治療を受けてみてください。