2013年
7月
21日
日
秋田に行った。
漢方の話をしに秋田にまた行った。眠たくて眠たくて鳥海山を観る余裕もなく眠りこけて秋田空港に降りた。羽田経由で乗り換えがきついのか、疲れました。自宅の前を朝10時に出て、秋田市内の講演会場に3時45分に着くんだから、大したもんです。
翌朝、だるい身体をしゃんとすべえと思ってホテルの近くを歩いていたら、お城跡の公園があって、散策してきました。なんでもお城跡を公園に整備したのは秋田が日本で初めてだそうです。少し雨模様でしたが、さすがに暑くもなくいい散歩でした。石碑を見つけて表に回ったら、若山牧水と旅人の父子の歌碑なんだ、これが。
牧水は一時期、はまって読んでました。「ああくちづけ・・」なんて、ちょっと歌いすぎなんじゃないかと言うくらいの熱唱ですが、牧水の歌集の中で読むと、違和感も何もなくすっと読める。「けふもまた・・・」なんていいねえ。
で、牧水のことを思い出しながら、歩いていたら、ラジオ体操のおじさん・おばさん集団に出くわして、「姿勢を正して、ラジオ体操第2です!」というラジオの声につりこまれるままにラジオ体操してきました。けっこうきついね、ちゃんとすると。これで、すっきり体も心もリフレッシュ、と思ったけれど、やはり徹夜が響いて、帰りの飛行機もほとんど夢の中でした、ハイ。
2013年
7月
14日
日
滑り込みアウト
埼玉県大宮市で漢方の話をして、スタコラサッサと羽田に向かった。あわよくば、帰りの便を早くしてもらおうと、ANAのカウンターに駆け込んだ。「これ、早い便に変更できませんか?」と言ったら、何も言わずに、お姉さんはてきぱきとキーを打って、「お手続きは不要ですので、16時30分の便で15分前までに検査場にお進みください。」というもんだから、「いやいや、それじゃ予約のママの便だから、もひとつ前のにならないかと言ってるんです。」と再度お願いしたら、また、何も言わずにてきぱきとキーを打って、「申し訳ありませんが、たった今、受付を終了しておりますので、変更はいたしかねます。」とのたもうた。たった今、て、あんた、たった今、オレの言うことをよく聞きもしないで、わかりきったことを確認するのに1分ぐらい使って、そんでもって、たった今だめになりました、はないじゃないの。と、食らいつこうと思ったが、そのお姉さんが「わたくし、マニュアルとおりにしかゼッタイ動きませんの。」という表情だったから、スンナリあきらめて、もうすこし端の方のカウンターのもう少しおつむが涼しそうなお姉さんに、「もしかすると」とおもいながら再度申し込んだ。で、同じようにてきぱきてきぱきとキーを打ったあげく、断られたのです。しかし、その2番目のお姉さんは、とても感じがよく、「申し訳ございませんが、」と眉間にしわを寄せて、いかにも自分たちの決まりの方が理不尽だと言わんばかりに、「あなたの来るのがちょっと遅かったのよ。」ということを知らせてくれたのです。この違いは大きいね。で、羽田で、1時間半の暇ができてしまった。東野圭吾の読みさしをどこかで読もうと、考えていたら、ふっと紅茶のお店を思い出したのです。羽田の長い長い待合の一番端に、フォートナム・メイソンの店があるのを皆さん知ってござるか?その辺までいくと、羽田の喧噪はウソのように鎮まり、なんだか、ちょっといい空間ができているのですよ。白いしゃれたテーブルがいっぱい出してあって(たいてい、だれも腰掛けていない)「ここでお紅茶とスコーンなど召し上がれ。」てな雰囲気なのです。そのしゃれたお店を教えてくれたのは鹿児島のY先生なんだが、薩摩隼人のカレが一人で便待ちの時間をアールグレーなんぞを飲みながら過ごしている図はなかなか想像しがたいぐらいに、いい感じのお店なんです。で、今回私は、カレーセットなど注文して、セットの紅茶をホットにしてしまって、カレーの辛みが倍増して後悔しながら、講演旅行のおしまいの時間をなんとなく穏やかに過ごせたのです。最初に「もう遅いよ、あんた。」的に応対したテキパキマニュアルグラウンドスチュアーデスのことなど忘れて、(昨夜のホテルの部屋のそれはそれはわびしかったことなども忘れて)完全犯罪のトリックに挑むガリレオの推理に没頭しておりました。